ロイとハボとエド
Triangle act.2





追おうとした二人を制したのはホークアイ中尉だった。
休憩時間がもうないから。

二人は物凄く心配なようでそわそわそわそわしてる。

僕だってあんなに可愛い姉さんがモテるのは嬉しいんだけど、姉さんを傷つけるのは許せない。
だって片やイーストシティで一番と謳われる女誑しだし、片や軍部一恋多き男(フラレ専門)なんだから。
ここは僕が姉さんを守ってあげなきゃだめだよね?


「お二人とも本気なんでしょうか?」


とりあえず核心をついてみた。


「勿論だ。私は君のお姉さんを愛しているよ。」
「俺が嘘でこんなこと言うと思うか?このヒトと一緒にしないでくれよ!」


またバチバチし始めたけど、嘘じゃないらしい。
姉さんにはまだそんな感情を押し付けるのは無理だと思うんだけどなぁ。
それに…。


「本気なのは判りました、姉さんがいいと言うのならお付き合い自体を僕は邪魔しません。」
「そうか!私のことは義兄と呼んでくれて構わないぞ!」
「アル!流石俺の義弟だな、話がわかる。」
「姉さんはまだいいなんて言ってないですよ!それに、お二人とも何かお忘れじゃないですか?」


動きを止めて考え込む二人の大人。
僕だって二人がとても良い人で姉を預けても大丈夫な甲斐性を持ってる事くらい知ってるんだ。
でも順番間違えてる。そのせいで姉さんは凄く傷ついて…。
おそらく僕の気持ちに気付いているであろう人に助けを求めた。僕は一刻も早く姉さんを追いかけたい。

「中尉、僕…。」
「判ってるわ、この馬鹿共の事は私に任せてエドワード君を追ってあげて。」
「ありがとうございます!」

ガシャガシャ音を立てて司令室を走り出た。
姉さんはおそらくもう東方司令部にはいないだろう。

自分が本当は凄く可愛い事とか、魅力的な事とか全然気がつかなくて、恋愛ごとには本当に疎い人だから。
何かと言うと自分を責めて、好意の言葉は揶揄にしか聞こえない、傍から見ると自虐的な姉。
きっと今頃からかわれたって怒ってる。


姉さん、どこに行ったんだろうか…。





/
姉さん逃走。
大人馬鹿。

pana








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