ロイとハボとエド
Triangle act.1





「ちょっと姉さん…どうするのさ?」
「し、知らんっ!!!」

本当に知らん!
俺は恥ずかしくて情けなくて居た堪れなくなってその場を物凄い勢いで走って逃げた。













1時間前、俺を目の前にして繰り広げられたその光景は、実は俺が前回旅に出た2ヶ月前から度々起こっていた事だと知ったのはブレダ少尉の耳打ちだった。もう慣れたもんだと呆れ顔。
フュリー曹長は青褪めてガタガタ震えてるし、ファルマン准尉は現実逃避。
ホークアイ中尉に至っては「休憩時間ならいいのよ?」と何食わぬ顔で紅茶を飲んでいる。

要するに俺は『奪い合い』をされているらしい。
こんな小さな子供で、片手片足が機械鎧、男装して男として旅に出て戻ってくるのは数ヶ月に一回の俺をだ。

「鋼のは私と付き合った方が絶対幸せになるのだ!」
「俺は女には一途で絶対悲しませたりしませんっ!!」

バチバチと火花を散らしているのはロイ・マスタング大佐とジャン・ハボック少尉。
恋愛とはこんなものなのだろうか?上司だの部下だのすっかり忘れて真剣にやってるのだから始末に終えない。


「あー、アンタら…。」

冗談ならもうその辺で…と言おうとして声をかけたのだが二人同時に花や星でも散らさんばかりに笑顔で振り向かれて言葉を呑んだ。


「どうしたね?鋼の。」
「ん、なんだなんだ?エド♪」


俺はその勢いに負けて思わずアルフォンスの後ろに隠れてしまった。

「何故隠れる?!」
「エドッ!こっちこいよぉ!」
「お二人とも落ち着いてください!姉さん本当に怯えてますからっ!」

ありがとう、アル!やっぱり俺の味方はお前だけだよなぁ。
てゆうかな、ありえないだろ?遊びの道具にされてるんだよな?うぇ、何だか凄く情けない気分になってきたぞ。
初恋もまだの乙女心を弄ぶなんてひでー!!

アルの後ろから恐る恐る二人を見たらほぼ同時に目があって、何赤面してんだよっ!ムカツク。


「か、からかうなら他の女にしろよっ!俺は騙されないからな、皆でグルになりやがってー!!!」


どうしても顔が出せない俺はアルの影で足を踏み鳴らし怒りを露にした。

「からかってなどいないぞっ!」
「そうだ、俺達本気だっ!」

まだ言うかこのスットコドッコイ!

「何が本気なんだ!こんな…こんなっ…」
「貴様のせいで鋼のが困っているじゃないか!」
「なんですって?だいたいアンタが…」


またまた俺を無視して始まる口論。その激しさはさっきの比じゃない。


俺がぶるぶると怒りで震えているのが判ったのか心配げに振り向くアル。


「ちょっと姉さん…どうするのさ?」
「知るか!!!」


俺はその場から走って逃げた。
くそっ、皆して馬鹿にしやがって!!!





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ロイとハボとエドの三角関係が気になってたんですが、ここ一週間くらい目にする度に意欲を掻き立てられやってしまいました。
びっくり甘いです。私の脳内も甘いですorz

しかも続きまーす(自爆)。
でも全部書き終わってたりして。
これ書きながら凄い凄い昔に読んだ少女漫画に3人仲良く同棲しちゃうやつがあったのを思い出してほのぼの。まぁそんな感じだけどねっ。

ちなみに我が家の4歳児は「マスタング」「ハボック」「エドワード」しか言えません(上等つか教育?スナヤ!Σ(゚д゚lll))。物真似はしてもアームストロングは長すぎるらしい(爆)

pana








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