拍手御礼SS
『ロイ・マスタングの純情』





昨日の昼頃、ホークアイ中尉から電話があったと伝えられた。

「明日の午前中の列車でイーストシティに着くそうです。午後にはこちらにも顔を出すと言ってましたよ。」

なんだと?
エルリック姉弟がやっと、やっと、やっと!!!!帰ってくるのか!
嗚呼!待っていたぞ鋼のっ!


「そうか…まぁ事前に連絡をよこしただけでも良しとしよう。」
「では今日中にこちらの書類は片付けてくださいね?」
「あ、…ああ。了解した。」


どうだった?今のポーカーフェイスは。うまくいったか?
聡い中尉の事だ、ちっとやそっとじゃ騙せまい。

いつも通りの無表情で踵を返す中尉を気配だけ追って、激しくバタフライしそうになる視線は書類に没頭するフリで誤魔化した。
女性特有の細やかさで静かに扉が閉まる音がし、この部屋には私だけになったのを改めて確認する。




執務机の引き出しから手持ちの合わせ鏡を出す。
自分の顔を映し出しチェック。
む、いつもあまり変わらないと大評判だがヘアサロンには3日前に行ったばかりだから髪型は大丈夫だ。
明日のために今日は早く終わらせて髭を剃りに行こうか?
鼻毛も出てないし(うわ)、眉も朝整えるのを忘れないようにせねば。
こんな事なら新しい軍服を発注すべきだったな。
寝る前にはリップクリームで唇のケアだ。歯磨きも丹念に。何があるか解らないしな!!

うむ。今夜から明日にかけてやる事が多いな。

ふと足元を見ると軍靴に埃がついていた。
帰りに靴磨きに寄るのも必要かもしれん。
新しい下着は常にクロゼットの中の引き出しに何枚かストックがあったはずだ。



………。



新しい文献文献…。
あったぞ、この2冊は入手が困難だったなぁ。
我ながら鋼のを愛しちゃってると思うよ!ハッハッハ!!
いっそ中尉に頼んで可愛らしくラッピングして貰うか?
流石にそれは引くか…。



他に何か喜ぶものはないだろうか。
指輪なんかどうだ!婚約指輪!

気が早すぎるな。告白もまだなのに。

ぬいぐるみは流石に怒るだろうし。
うーん。





「大佐っ!!!!!」
「うわっ!」


全く気がつかなかったぞ!

「ハボック!入る時はノックぐらいせんか。」
「俺ノック30回くらいしたッス。」
「あ、あぁそうか。それは失礼した。」
「い〜え…てかこんな事上司に言って良いか判らないんスけど…」
「何だ言ってみろ。」
「鏡見ながらニヤニヤして、さっきの呟き全部筒抜けでしたよ?」
「何?」
「正直リップクリーム辺りから寒気が止まんなかったッス…。」
「…」


ハボック本日の残業と向こう3ヶ月の減給決定。







「大佐、マジな話キモイ…。」
「…」


消し炭決定。





END
またまたまたありがとうございます。
拍手御礼SS第三弾、ますたんぐしりーず(勝手にシリーズ化)です。

ぐあー!やばい、正直書いててキモかった orz
全国三千万のマスタングファンの皆さん本当にすいません。
私もそこに含まれてるんです!本当なんです!!!
酸っぱいししょっぱいマスタング書いてごめんなさい。・゚・(ノД`)・゚・。

pana




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