ロイエド子幼馴染パラレル
片道逢瀬 2 act.2
※このお話はパラレルです。しかも現代設定な挙句に幼馴染で同い年。無理だと思ったらやめておいてやってください。先に『片道逢瀬』をご覧になることをお勧めします。



設定


エドワード・エルリック(♀)
16歳、高校生。
本当はロイが大好きだけど、ロイが女性にモテ過ぎて意地張ってぷい。

ロイ・マスタング
16歳、高校生。
エドワードと同じ学校へ行ってます。
二人はお隣同士で幼馴染。
ロイ君はエド子さんが大好きです。
大好き過ぎて変態の域です!
モテるんですけどエドしか見えません。



















































強姦紛い(いや実際あれは強姦だったのだが)とは言え既成事実もあり、尚且つ彼女自身の口から『好き』と聞いた筈だった。
天にも昇るような気持ちは今まさに垂直落下し、掌がじっとりと汗ばんで唇が震えている。
初めて出会った頃、まだ幼い時分からエディしか好きじゃなかったし、絶対に結ばれるものだと信じていた。
今でも変わる事の無い、覆せない恋心は昨夜の出来事で確固たる愛情へと変化したのだ。


「俺だって無理だ!エディと結婚したい!!」

「やだやだ…無理。ごめん。」

「理由聞かせてくれ!だって昨日は言ってくれたじゃないか…」

ずっと好きだったよ…って。


目頭が熱くなってきた。鼻もツンと痛む。
もう駄目だ、泣く、泣くぞ!!


「………う………っ。」

「なっ、泣いてんのかよ!」

「だっ…て、エディ……っふ……。」


声を抑え、歯を食いしばっても溢れ出す涙は止まらず、見っとも無くしゃくり上げ続けた。
暫く呆然と見ていたエディがのそりと上体をずらしベッド脇にある猫足の丸いローテーブルに置かれたティッシュを引っ張り出して俺の鼻に押し当ててくれた。


「鼻水出てんぞ…かっこわりぃなぁ、ほらブーってしろ。」


ぞんざいな口振りとは裏腹にエディの手は昔からとても優しい。
丁寧に右小鼻を押さえ、片方ずつかむように促してくれたから、お言葉に甘えてずぴぴと耳を塞ぎたくなるような音を鳴らした。


「すっきりしたか?」


恥ずかしいやら悲しいやら、俺は声も出せずにこくりと頷くしかできない。
エディはよしよしと頭を撫でてくれている。


「…あのな?泣きたいのは俺だし、泣いて良いのも俺だろ?」

「……………うん。」


肩を竦め大きく溜息を吐くと、少し寂しそうに目を伏せて、彼女は口を開いた。


「俺は初めてだったんだ…。お前はずーっと俺の事好きって言ってたくせに…初めてじゃないんだよな?」


ビクリと全身が震え上がる。
胸がズキンと音を立てて物凄い痛みを発し始めた。
嗚呼、耳を塞いでしまいたい。


「好きなのは俺なんだろ?でもロイは誰とでもあんな事できるんだ。俺とじゃなくても良いって事だよな?」

「それは………ちが…う。」

「違わない。俺には……耐えられないよ。」


それは男の生理現象だからとか、大半は向こうから誘われたんだとか、見苦しい言い訳が頭をいくつも過ぎる。
ついこの間までの自分を殺してしまいたいと思った。

何か言わなければと気ばかり焦るが何一つ口から発する事はできない。


「……っ。………うっ…うぅ……。」

「泣くなってば…。色男が台無しだぞ?俺が悪い事したみたいだろ。俺のがヒデェ事されてんのに…。」

「っごめ…。ごめん…っエディ…。でも…。」


言葉は続かない。
全ては嗚咽に飲み込まれてゆく。
エディは白くて小さな掌で俺の頭を撫で続けてくれていて、この手が俺のものにならないかもしれない事実に改めて涙が溢れ始めた。


「ほら、もう一回ぶーしろ。」


再びティッシュを鼻に当てられ、俺はためらいなく鼻をかんだ。


「で、『でも』なんだ?」


『でも』の続きを言ってもいいのだろうか。
見苦しいだけの言い訳を待ってくれているのだろうか?

ちらりと上目遣いで彼女を見ると、呆れ半分の、でもどこか切ない瞳で俺を見つめていた。


「でも…。もう無い。もうできない。俺知らなかったんだ、好きな人とするエッチがこんなに気持ち良いなんて…。」


ずび、と鼻をすすった。
言葉を続ける為に。


「男なんて触られれば勃起するし、扱けば気持ち良いし射精だってできるけど、でも…もうこんな凄いの知っちゃったから。エディじゃないとセックスできない。」


本当にそう思った。
今まで付き合った中で一番可愛いかった女に触れられる所を想像してみたが、ぞわりと鳥肌が立ってしまったのだ。
もうエディにしか欲情できない。したくない。


「過去はもう消せないけど…俺のこれからは全部エディにあげるから…だから…っ!」

「ば…っ!」


馬鹿か…と毒づいた彼女の肩が震えていた。
挑むような前を見据えるようなそのまっすぐな瞳が、どこか不安げで、探るように煌くから、俺は逸らさぬ様に視線を受け止める。
怖いけど、受け止めるしかなかった。
これ以上溝を深くしないために。

子供だったのだ。少しばかり、いやかなりモテるからっていい気になって大切なものを見落としていた。


「エディ…ごめん。」

「……………。」


今までごめん、ずっと嫌な思いをさせてごめん、初めてをどうでもいいような女としてごめん。
全部全部ごめんなさい…。


長い長い身を切るような沈黙。
俺は潤みっぱなしの目をエディに向けたまま、ぎゅっとシーツを握り締めた。

先に声を発したのは彼女のほう。


「…ん…できなくて…。」

「…エディ?」

「がまん…ずっと我慢して…きたから…。」









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ちょっと短いです。
急遽エロシーン挿入のため続きはちょっぴりお待ちください。

2006/5/13 pana








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