鋼の同人作家番外 後編
お題:恥ずかしがる表情もそそるな
※このお話は「ロイエド言葉責め祭り」に参加作品させて頂いておりました。
作品の展示は終了したようなのでサイトに掲載させて頂きます。
性的表現の中に「女装」「おしっこプレイ」が含まれておりますので、くれぐれも苦手な方はご注意お願いいたします。



























































「ん…っ、といれ…。」

「トイレは右の扉だよ。」

「んー…。」


糊付けされたぱりぱりのシーツから顔を上げるのに多少の葛藤はあったが、尿意には勝てずむっくりと立ち上がる。
言われた通りの扉を開け、便座に向かい合いジーンズのファスナーを下げようと手を掛けると、そこに在るべきモノは存在しなかった。
わきわきと手探りを繰り返す。


「あれ?」


視線を下に遣れば、そこにはふんわりと広がる白い布で。


「…なんだ?」


ちらりと横を見ると、何故か不必要な巨大な鏡が備え付けられており、自分の今在る姿を思い切り直視してしまった。


「待て…なんだ?…え?」


紺色のワンピースに真っ白なエプロンドレスは見事なほどのドレープ使い。
ポイントポイントにワンピースと同色のリボンをあしらったそれは見紛うことなくエドワード自身が物語の中でデザインしたメイド服で、ご丁寧に髪は解かれ、両脇に同じくリボンを配したヘッドドレスまで付けられている。


「とても良く似合ってるよ?鋼の。」


後ろから突然抱き締められ、驚きの余り怒鳴る事すら忘れてしまっていた。
他にも色々突っ込みどころはあったと言うのに。


「ウィンリィ嬢に頼んだ甲斐があったというものだよ。流石、腕は確かだね。」

「…てめぇ………まさか全部計算ずくで…?」

「無論最初はちゃんと承諾を得ようと思っていたさ。でもあんまり君が寝汚いものだから待ちきれなくてね。」

「そこだけじゃねぇ…っ!道理でウィンリィにしちゃ珍しく余裕のあるサイズだと思ったんだ…。」


苛立ちを抑えきれずに舌打ちをする。
抱き締められている腕の力は事の外力強く、振り解く事すらできなかった。
まず場所が良くない。
ここは余りにも狭すぎて…と、そこまで考え、エドワードはふと頭を過ぎったもう一つの疑問を口にする。


「おい…、ここトイレだろ…何で入って来てんだ…?」

「あぁ、そうか。君はブティックホテルは初めてなんだね?こういう所は得てしてトイレや風呂に鍵が設置されていないのだよ…。」

「……………ブティック……なんだって?」

「ブティックホテル、だ。ラブホテルとも言うかな。」

「………………………。」


そうなのか?そういうモンなのか?!
そう言われて見れば、ここに入った時鍵を掛けた記憶がない。
寝惚けていたものあるが、激しい尿意のせいでそんな事を考える余裕も無かったのだ。


「良く解った、とりあえず出て行け…話は後だ。」

「おや?まだおしっこしていなかったのかね?」

「そうだよ!!いいから出てけっての!」


とりあえず出すもの出してから文句を言うから今は出て行って欲しかった。
切迫した自分の状況に腕を外そうと必死でもがくも、着痩せして見えるが実は結構逞しいそれはビクともしない。
ロングのスカートの下で膝頭をもじもじと合わせる。
頬は熱を帯び、声は次第に懇願に変わってきた。


「たの…むからっ!も、やばいんだって…。」

「おや、それは大変だ…だがね、一ヶ月も会っていなかった恋人がこの腕の中にいるのだよ?離したくないなぁ…。」

「ちょ……っと!!」


する、と大きな掌がスカートの上から太ももをなぞる。
ぞわりと這い上がるような感触に思わず力が抜けそうになったが、抜いてしまったが最後、人としてとても大事な砦が壊されてしまう。
全身がぶるぶると震え始め、まるで食べられるのを悟った小動物のようなエドワードに、捕食者であるロイは満足気に笑い一気にスカートをたくし上げた。


「やっ!ロイ…っ!」

「可愛いエドワード。見ててあげるからおしっこしてごらん?」

「…ばか…言ってんじゃねぇ…変態っ!!」


捲くれ上がったスカートの上から再び腕を拘束される。
少しでも動いたら漏れてしまいそうで、堪えるようにぎゅうと目を瞑った。
頭の中の血液の流動さえ解る気がする。
ガンガンと鳴り響くような痛み。
背後から肩越しに覗き込まれている視線が、まだ稚さを残すペニスに突き刺さるようで、耐え難い羞恥と尿意に全思考が支配された。


「我慢は良くないよ?……あぁ、それとも手伝って欲しいのかな?」


口を開く事も儘ならず、身を震わせるエドワードの返事など最初から待つつもりも無かったのだろう。
ロイは言葉を紡ぎ終わるのとほぼ同時に縮こまって下を向くペニスを指先で摘みあげた。

躊躇も遠慮もないその手にふっと瞬間力が抜け、ぴしゃんと音を立てて少量の尿が飛び出す。
便器に落ちる水音に心臓を鷲掴みにされた気がした。


「…あ…やめ、て……やめてぇっ!!」


ぶんぶんと首を振り、膝はもうすぐにでも崩れ落ちそうで、そんな陥落寸前のエドワードに目元を緩めて頬に軽いキスを落とす。
可愛くて仕方ない。


「ああ、可哀想に…出してしまえば楽になるんだよ?」

「…やぁ……たの…から……。」


手を離してと、今にも消え入りそうな声が耳に届き、ロイはペニスを摘んだままで空いた掌を腹に這わせ、下腹部の辺りでぐっと力を入れた。


「ひっ!」


小さな可愛らしい尿道口がぱくりと口を開けて小水を噴出す。
勢い良く飛び出した黄色みがかったそれは、じょぼじょぼと大きな音を響かせながら白い便器に吸い込まれてゆく。
ロイの指が飛び散らぬようにと微妙な角度の調節まで施した。

愉悦に乾く唇をいやらしく舐め、湿らす。


「ああ……すごいね…。」

「…ぁ……ぁ……」


くにゃりと柔らかいペニスの幹を勢い良く尿が通り抜けてゆく感触が心地良い。
呆然と目を見開いたまま、エドワードはロイに頼りない背中を預けていた。

結局ちょろんと最後の雫を出し切るまで、手を離しては貰えることは無く。


「ひっ……うぅ……っ。」

「…私の想像通りとても素敵だったよ…。」


ほう、と溜息交じりに耳元で囁かれた満足気な声を、エドワードは放心状態のまま聞き、同時に顔をくしゃりと歪めた。
耳までも真っ赤に染め上げ、ぎゅうと瞑られた瞳からは耐え切れぬと涙が零れ落ちる。


「あぁ、恥ずかしがる表情もそそるな…。」


ちゅ、ちゅと米神に唇を落としながらきつく抱き締められ、ささやかな抵抗をとスカートごと胸元と腹部に置かれた腕に思い切り爪を立てた。


「…っ!」

「ばか…やろぉ……。」


寝ている間にあろう事かメイド服を着せられ、挙句の放尿プレイにエドワードの自尊心はズタズタだった。
未だがくがくと震え続ける背中を、ロイは優しく何度も擦ってやる。
腕に出来た蚯蚓腫れは少しだけ血を滲ませていて、じわりと疼く痛みすら甘く感じるのだから不思議だ。


「すまなかったね…でも酷いのは君も一緒だよ。締め切り締め切りと言ってもう一ヶ月も会ってくれてなかったじゃないか。私はもう溜まる一方で…。」

「自家発電しろよ!!」

「したさ…君の事を想像しながら、しかし想いが通じ合った今ではどうにも虚しくて…。」

「ふっ、ざけんな……んぁっ!!」


突然ペニスを握り込まれ息が詰まる。
尿を出し切った時はへたりとしていたそこは確かな熱を持ち半勃ちになっていた。


「なんだ…君だって一緒じゃないか。」


背中にくつりと密かな笑いの振動。
振り向かなくともいやらしく顔を歪めているのが判る。


「一緒じゃねぇもん……こんなのやだぁ…。」

「可愛いね……一ケ月分のアナを埋めてあげるよ?」

「こ…の、セクハラ変態おやぢ!!」


抵抗は全て封じられ、自由が利くのは唇のみで。
必死で言葉を叩きつけてみてもまるで効いた様子はない。



その後、軽々と抱き上げられたエドワードは決して趣味が良いとは言えないベッドに沈められ、朝まで散々鳴かされる事になるのだが、そこからは与り知らぬ…ということで…。



お粗末。










?おまけ?


「もーあったまきた!!おいアル、冬の新刊二冊増やすぞ!」

「ちょ…っ、兄さん!!」

「お前も悪ィんだぞ、ポスターと新刊ぐらいで兄を売りやがって!」

「それは悪かったってば…ギャー!やめてぇぇぇぇっ!!!」


アルフォンスのHeavy smoker(サークル名)の新刊は没収され、壁に貼られていた非売品販促用POPの成年向け同人ゲーム『煙姫』のヒロインの顔には油性マジックで鼻毛が描かれていた。






END
挿入シーンがない訳です(笑)
このシリーズは私の唯一のBLものなので、できれば続けたい気持ちもあり…。

2007/7/11 pana








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