エド子連載系
Romanticが止まらない act.4.5





やっぱりだ!やっぱりだ!やっぱりだ!!!!
言うんじゃなかった、確かにアレを教えてしまったのは僕の落ち度だった。
でもするか?…あぁ、するんだあの人なら。


失敗した…。











姉さんが国家錬金術師試験に合格してイーストシティに戻ってから僕達は合流した。
姉さんは『兄さん』として旅をすると一年前のあの日から決意も固く、僕は心配で仕方なかったんだ。
だって姉さんは本当に魅力的だったから。


容姿だけでなく心まで綺麗な(口は汚いけど)姉さんを男ばかりの魔の巣窟とも言える軍属にするなんて考えられなかった。
僕は何度か反対したけど、真っ直ぐな姉さんの気持ちが変わるはずもなく、僕自身が彼女を護ると姉さんが右腕を賭けて留めてくれたこの魂の源である血の練成陣に誓った。


姉さんが頑として譲らなかった試験への同行。その間まず僕がしたのは、姉さんがこれから頼ってゆくであろう東方司令部の情報収集。
イーストシティで宿をとり、街の人たちに聞いて歩いた。

僕の予想に反してイーストシティの治安はとても良く、軍の評判はすこぶる良かった。
マスタング大佐がこの地に赴任してきてからだという人も結構いたりして、仕事ができる人なのだとは思った。


それよりも明らかになったのは、かのマスタング大佐の女癖の悪さだった。


うら若い女性に聞けば10人中9人は彼を褒め称える。
頬を高潮させて、もじもじしながらその素晴らしさやエスコートの時の優雅さ、キスの仕草やその甘さを語ってくれる。
全員がそれを体験しているのではないにしろ、憧れている人たちの間でも大好評のようだった。


逆に男性に聞くとほとんどが彼女を取られただの、好きな女はマスタング大佐がいいって言って俺を振っただの恨み辛みのオンパレード。
まぁそういう彼らも現在の街の平穏が守られているのはひとえにマスタング大佐率いる軍のお陰だと知っているせいか悪意は感じられなかった。



だから辞めようって言ったのに…。



姉さんのおやすみのキスは、母さんが亡くなってから鎧になったとしても僕からしか受け取らなかった。
というか、それを知っているのが僕だけだっただけなんだけど。
硬く冷たい鎧の僕がいいって、姉さんが言ってくれたから。

女同士のウィンリィですら知らない姉さんの癖に僕は救われていたんだ。
姉さんはこんな僕でも必要としてくれているんだって。







それなのに!それなのに!なんで言っちゃったんだよ僕!!!








姉さんは今ベッドの中で安らかな寝息を立てている。
大佐におやすみのキスをして貰ったって知ったらどんな顔するのかな?
多分まだ大佐は『兄さん』が『姉さん』なのだと気がついていないだろう。
子供相手のキスなんだからそんなに気にしなければいいんだ。




もう二度目は無いよ!マスタング大佐!!!





僕は真っ暗にした部屋の中で、いざと言う時のために買っておいた消毒液で目に沁みないようにちょんちょんと姉さんの瞼をふいた。





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なんだこれ…アル→エドか?
まぁいいか、まぁいいや。

pana 2005/10/2









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